みかんとフェレット

観劇が好きです。ネタバレあります。

炎の蜃気楼 昭和編 瑠璃燕ブルース

シアター1010にて、炎の蜃気楼 昭和編 瑠璃燕ブルースを観劇してきました。
夜啼鳥ブルース公演時はまだあらまっきーファンではなかったので、ミラステ初観劇です。
ちなみにシアター1010は今日が初めてでした。
10月10日にシアター1010に来るってなんかいいですね!笑

この日のために、炎の蜃気楼全巻を読破!!!!
したかったけど無理でした…。
40巻プラス邂逅編や昭和編等、あまりにもたくさん出ているシリーズを1カ月弱で読み切れるはずもなく。
でも頑張って14巻「黄泉への風穴」までと、舞台化された昭和編の夜啼鳥ブルース、瑠璃燕ブルースの2冊は読みました。

舞台を観るための予習として原作を読み始めたのですが、原作がすごく面白い。
400年間怨霊退治をし続けている上杉夜叉衆の物語で、夜叉衆トップの上杉景虎とその臣下である直江信綱がメイン登場人物です。
直江の苦悩を見ているだけでごはん3杯いけるくらい面白いです。
小説の感想だけで膨大な量になるので、今回は舞台の感想のみにしたいと思います。
キャスト目当てで観に行ったけど原作は読んだことがないという方がいたら、是非原作も読んでみてほしい。
オタクならハマると思います。


舞台が始まりまず思ったのが、座長の富田くんのビジュアルが加瀬賢三そのままだな!ということです。
ちょっとくどい顔立ち(良い意味で)と目力の強さが、小説の挿絵からそのまま出てきたみたいでした。

お目当てのあらまっきーはやっぱり何回観てもイケメンでした。
いつもは「あらまっきーかわいい〜〜〜ぎゃ〜〜〜〜」という感じですが、ヤンデレ狂犬直江ということで、少し違う雰囲気。
(でもかわいい)

あらまっきーの顔立ちは、直江らしい顔立ちというか、とても綺麗なので、こんな医大生いたらやべぇな…と思いながら観てました。

ひとつだけ、観劇中ずっと気になってたのが、背の高さ。
いや、こればっかりはね、どうしようもないってことはわかってるんですよ。
でも直江というと、原作のイラストを描いている高嶋先生の「背の高い、甘いマスクの爽やかイケメン」ってイメージなので、それと比べるとあらまっきーではちょっと背が低い気がして…。
でも富田くんは170cm、あらまっきー176cmなので、景虎と2人のシーンではそこまで違和感なし。
ただ、長秀役の藤本諒さん、色部役の佐々木由紀雄さんの2人が背が高かったので、バランス的に…。
長秀と同じくらいとは言わないけど、あらまっきーの背があとほんの数cm高ければ…!と思ってしまいました。
176cmなので低い方ではないのですが、高い人に囲まれると少し気になってしまいました。

でもでも!あらまっきーは素敵でした。
特に素敵だったのが、調伏する時の所作です。
指先まで繊細でとても綺麗でした。
夜叉衆5人の中で1番綺麗だったと思います。
直江という人物も所作が綺麗そうですよね。
関係あるのかわかりませんが、あらまっきーは殺陣も得意なので、自分を美しく魅せることが得意なのかもしれないですね。

あと、直江が「景虎様!!」って呼ぶのが好きです。
景虎のピンチの時、縋るように名前を呼ぶ姿はまさに直江でした。
原作でも幾度となく呼ばれた名前を生で聴くと、その一言にどんな想いが込められているんだろうな、とか妄想してしまいます。

直江と景虎の濡れ場?シーンはドギマギしました。。
思わずオペラグラス使いましたね。
使っちゃうよね、あれは。
直江と景虎の距離が近くて。。
押し倒してシャツのボタンに手をかけるシーンでは、あらまっきーがあんなかわいい顔してドSな攻めを演じるなんて…と、親心?のようなよくわからん感情にもなりました。
それにしても、そんなことをされたにも関わらず(しかも首まで絞められた)「もう遅いから泊まっていけ」と直江に告げる景虎は…
直江への信頼なのか、それともどうせお前にはそれ以上のことなんて出来ないだろうという嘲りなのか。


長秀役の藤本諒さん、とてもかっこいい長秀でした。
「ちょっとノリが軽くて、でも頼りになる優しい兄ちゃん」という長秀像そのままだなと思いました。
話し方がイメージしてた長秀そのままだったし、この作品1番の良い男は長秀だよなぁ〜と思わされてしまう魅力がありました。
あと、藤本さん今日初めて拝見したのですが、背が高くて手足も長いので舞台映えする方ですね。

晴家役の佃井皆美さんも、マリーのイメージに合っていました。
気の強そうな目つきとか、美人な感じなのに笑うとかわいいところがマリーっぽかったです。
戦闘シーンもスピード感がありました。
この前観たKステで、女性キャストの殺陣に少しがっかりした記憶が新しかったので、男性陣の中に女性が混ざるとショボく見えるんじゃないか、という先入観があったのですが、調伏シーンも最後の信長との闘いも、動きが素早く安心して観ることができました。
それにしても佃井さん、ほっそいですね。。
華奢だし、ああいう体型になりたい…。

個人的にこの舞台で1番評価が高かったのは、ナッツ役の美隅くんです。
パンフレットに「みなさんに今一度知ってもらいたい。ナッツってかわいいんですよ」と美隅くん本人がコメントしていましたが、本当にかわいいナッツでした。
ナッツというキャラクターが、原作より魅力的に見えました。
加瀬に懐いてる姿とか、ドラムを楽しそうに叩いてるシーンはとても楽しそうでかわいかったし、強がっているけれど本当は繊細で弱みを他人に見せたくないだけ、というナッツの本質をうまく演じていました。
美隅くんってテニミュ1stに出てたから20代半ばくらいかと思ってたんですけど、まだ21歳なんですよね…。
若ぇ〜〜〜〜〜
実年齢より上に見えます。
老けてるとかそういうことじゃなく、落ち着いてるし舞台上で貫禄あるというか。

原作とイメージが違ったのは高坂ですね。
おかっぱ頭で古臭い服装という設定ですが、原作にはキャラクタービジュアルがなかったので「あ、こういう感じなのね!」と。
思っていたよりも若くて胡散臭かったです。笑
胡散臭い役所ですが、予想以上。

殺陣衆のみなさんも、すごく上手でした。
どのシーンも迫力がありました。
殺陣というと長剣を使うイメージがあったんですが、今回は短刀や着物など、珍しくて楽しめました。


舞台全体の感想としては、原作を知らない人が観たら理解が難しい部分もあるんじゃないかなーと少し思いました。
まぁ観てる方のほとんどが前作も観てるでしょうし、予習されてたり、原作ファンという方もいらっしゃると思うので、そんな方は少ないのかもしれませんが。
それに、公演前に用語集が書かれた紙が配られたりと配慮もあったので、全くわからないという方はいなかったと思います。

バランス良く作られた舞台だな、という印象があります。
楽しかったけど、もう1度観たい!!とまではならなかったな…。
ミュージカルだったらもう1度観たかったかも!笑
作品的に、ミュージカルになっても映えると思います。
どーかな!?


あと、景虎って400年生きてる割に何であんなに子どもっぽいんでしょうね。笑
それがまた魅力でもあるんでしょうけどね。